神さまのいうとおり
監督: 三池崇史
キャスト: 福士蒼汰、神木隆之介、山崎紘菜、染谷将太、優希美青、入江甚儀、山本涼介、大森南朋、リリー・フランキー、トミーズ雅、前田敦子、ダチョウ倶楽部、山崎努、水田わさび、小桜エツコ
公開: 2014年11月15日
2014年11月19日。劇場観賞
う~~ん……びみょー……。
『悪の経典』系の不条理スプラッタ映画だけれどもあそこまでのハラハラ感もなく中身も薄い。
スクリーンの中でとても大変な事が起きているはずなのに眠気すら来たんですが…いいのか、それで…。
あらすじ
高畑瞬は、あり触れた日常に退屈している高校生。こんな世界はぶっ壊れればいいと思っていた矢先、突然、逃げる事が出来ない命を賭けたゲームに巻き込まれる。
自分と同じようにゲームを進む高校生たちの中には学校の問題児・天谷武と、隣りに住む幼馴染みの秋元いちかも居た。
このニュースは「殺人テロ」として世間をも騒がせ、いつの間にか大衆は勝者を「神の子」と名づけ始める。
簡単感想で…。
高校生がターゲットなのだから、高校行ってない者勝ちじゃん…これ。
予告を見た段階では「面白そう」と思ったワケだが、予告の状態が2時間近く続くだけでストーリーはないに等しいのでキヲツケテ…。
スプラッタな映像も長く続くと次第に飽きてくる…。若干の人物描写はあるものの、深く切り込んだのは途中から出てくる「ある人物」の過去くらい。
もっと、大変だーー!とか、逃げなくちゃ!とか、これからどうなるんだ!?とか思いながら見なきゃいけないはずなのに、ポーッと傍観してしまうのだった。
仕掛けのキャラクターVFXは面白かった。見どころはそこだけれども…ゲーム自体が何だかワクワクしないんだよね。私がぶつぶつ言いながらよく見ている「山田悠介原作映画の出来のよくない方」みたいな感じ。(あ、これの原作は山田氏ではありません )
まぁ何だかんだで、やる気のなかった一高校生が一気に成長する物語なんだろうな~とは思うけれども、感動も特になかった。
ラストの方は、途中意味ありげに出てくる2キャラクターが、これまた意味ありげにクローズアップされるんだけれども続編ありきで作っているという事なのでしょうか。
一週目のレディースデイで、一番大きな劇場に観客6人で観たんですが…大丈夫なのかなかな…。
とりあえず、自分は続編はもういいです。
福士くんはカッコ良かったし神木くんもクズキャラっぷりが良かったけれども、染谷くんは無駄遣い感ハンパなかったな……。うん、何だか色々ともったいない。
以下ネタバレ感想
第一ゲームの「だるま」の段階でブシューーーっと首が無くなる映像に結構飽きた…。
首はなくなるけれども生首は見せない。R15指定だけれども映像的にもストーリー的にも子ども向けっぽい。
第三ゲームの「こけし」が一番グェーーって思った…けれども負け方がひどい。
ストーリー的には一番入り込んだのが第四ゲーム「しろくま」。翔子ちゃんは過去映像含め、可哀想だったな…助けてあげたかった。けれども、ゲーム自体は対象者にシロクマが含まれるのは卑怯。
ラストの「マトリョーシカ」はゲーム自体も面白みがなく、「楽しく遊ぼうって言ったじゃん~」で閉めるってどうよ。 …んでもって、そんなヤツから貰ったアイスを美味しそうに食べちゃう神経が解らない。
それに…
「だるま」→「まねきねこ」→「こけし」→「しろくま」→「まとりょーしか」の「しりとり」に気づいていながら、「ん」が付いていないのにラストだと騙されちゃうところも何だかな……。
「死と隣り合わせにいないと生を実感できない」という描写を意識して見たのは2008年の『スカイ・クロラ』が初かもしれない。
それから多くの映画、ドラマ、アニメでそれは描かれてきた。
三池監督だって『十三人の刺客』で、『一命』で…描いて来たんじゃなかったのかな…。
それを今さらセリフにするのは、ちょっとダサい。
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