グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札~ GRACE OF MONACO ~
監督: オリヴィエ・ダアン
キャスト: ニコール・キッドマン、ティム・ロス、フランク・ランジェラ、パス・ヴェガ、パーカー・ポージー、マイロ・ヴィンティミリア、デレク・ジャコビ、ロバート・リンゼイ、ジェラルディン・ソマーヴィル、ニコラス・ファレル、アンドレ・ペンヴルン、ロジャー・アシュトン=グリフィス
公開: 2014年10月18日
2014年11月5日。劇場観賞
人生はおとぎ話だと言われるけれど、それ自体がおとぎ話だわ。
子どもの頃にテレビで古い映画を見て、世界にはこんなに美しい人がいるんだ…と思った。それがグレース・ケリーとヴィヴィアン・リーだった。永遠の憧れである。
1956年、グレースは映画界を引退し、モナコ大公レーニエ3世と結婚した。ハリウッドのプリンセスから公妃へ。世紀の大恋愛である。世界はこのリアルなおとぎ話に熱狂する。
この映画はそれから6年。公子と公女を得て32歳になったグレースの人生がドラマティックに描かれる。
まぁ…本当に「ドラマティック」なんですよね。 史実ではなく、あくまでも実在の人をモデルにしたフィクションだと冒頭にバーーンと説明が出てくる。
だって…これが全部史実だったら、やっぱり現実もおとぎ話になっちゃうYO。
あらすじ
「世紀の結婚」から6年。グレース・ケリーは今だに自由な発言や行動を咎められ見張られる生活に馴染めずにいた。そんなグレースの元へヒッチコックがやって来る。目的は、彼の新作『マーニー』への出演依頼。公室の生活に孤独を感じていたグレースは、自分が必要とされる舞台へのカムバックに悩む。一方、夫のレーニエ大公もフランスとの関係について悩んでいた。フランスからモナコ公国の税金法案改正を突きつけられたのだ。
国家存亡の危機の中、夫婦の関係もギクシャクし、グレースは自分の存在や愛について考えるのだった。
世紀の美女を、間違いなく今世紀の美女であるニコール・キッドマンが演じるのだからそこは本当に見どころの1つ。
史実の人の年齢よりも15歳ほど年上のニコールがこの役をやる事にワイワイ騒ぐ声もあったようだが、何のその…美しいよ、美しいよ、ニコちゃん。♥
これ、ニコールがやるって話じゃなかったら、私はたぶん観に行ってないもん。表情や角度によっては本当にグレースにソックリだと思うシーンもあった。
カルティエやディオールなど高級ブランド制作の優雅で豪華な衣装やアクセサリーも素晴らしく、それだけでも、もう満足。♥
青い海、青い空、白く美しい大公宮…と、風景も見どころだが、ロケはイタリアやマントンで行われることが多かったらしい。理由は1962年のモナコと現在の外観がかなり変わってしまっているためですって。それはそうだよね…。
ストーリーは、国家の一大事に直面した大公が自分に冷たくなっていくのを見て孤独に悩む公妃…というラブストーリー的部分や、誰が裏切り者なのかというミステリー的部分もあり、なかなかに飽きさせない造りとなっている。
まぁ、でも…結果的には公妃のおかげで一国の危機が救われたよ…というのは有りえない話で、ちょっと朝ドラ的だなと思ってしまった。日本人、朝ドラが好きだからウケが良さそう。
ぃゃ、実際、2014年現行朝ドラと被る所があった。海外から来た妻に「イヤなら帰れ」的なセリフがあったり、大公の性格が優柔不断なのに威張っていたり、お前は家の事だけやってろ的な~。
…で、結果的には「内助の功」と……おっ…本当に『レーッサン』じゃないか……違う。
そんなこんなで、モナコ公室は初上映されるカンヌプレミア上映会を欠席したとか何とか。現大公はお二人のご子息であるアルベール2世なので、お父上の描かれ方が嫌だったのではないかと思われる…。
個人的には、おとぎ話としてつまらないワケでは無かったので、観る方は「あくまでもフィクション」だと思ってご覧ください。
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以下ネタバレ感想
ハイジに出てくるロッテンマイヤーさんみたいなマッジが裏切り者…と思わせておいて、そこからの実は大公姉アントワネット夫妻が犯人でしたという…。想定内だけれども、バレちゃうシーンは面白かった。
ちなみに、大公の姉夫妻がフランスに内通していたというのは史実らしい。どこの王室も後継者関係では色々と陰謀が渦巻いているのね。こんなに現代に近い時代でも。
パーティの演説は、おとぎ話だから…と思えばそれなりに感動。
ヨーロッパに限らず海外の王室では外国との政略結婚で国を取ったり取られたり国交を保ったりの歴史を繰り返してきたわけで「外国人」との結婚にはそう抵抗はないだろう。けれども「平民」であるアメリカ娘の嫁入りには少なからず苦労があったに違いない。
ただ「公妃の切り札」が「演技すること」だと言われちゃうと、あの「愛してる」も演技なんじゃなかろうか…と、ちょっと疑心暗鬼の目で見てしまうのだった。
「愛」までもが演技ではありませんように…。
いや、もちろん、実在の公室の話ではなく、作中の事です。
フィクションだからね。
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