るろうに剣心 伝説の最期編
監督: 大友啓史
キャスト: 佐藤健、武井咲、伊勢谷友介、青木崇高、藤原竜也、江口洋介、神木隆之介、田中泯、蒼井優、土屋太鳳、小澤征悦、滝藤賢一、丸山智己、高橋メアリージュン、眞島秀和、窪田正孝、小市慢太郎、福山雅治
公開: 2014年9月13日
2014年9月17日。劇場観賞
いや…クライマックスは泣いたよ。泣きながらツッコんだよ…ツッコみながら泣いたよ……。 だから、どーしろと……。
前後編の終わりとして、素晴らしい出来だった。
変わらずの激しい殺陣アクション。役者さんの動きとカット割りの激しさに、キョロキョロしながら見守り続ける…目が忙しい。
過去の感想にも書いているけれども原作には特に思い入れがないので、1本のアクション時代劇映画として楽しんだ。充分楽しめた。
多少のツッコミ所やご都合は漫画原作だと思えば何てことはないし、幕末を大河ドラマキャストで埋め尽くしてきたところに本当に大友監督の大河への愛を感じるの。
今回だって、志々雄を見ていると泣けてしまうのは『新選組!』の沖田総司を思い出すからでしょ…そうでしょ…。 結局、志々雄って…新政府への総司の怨念で蘇ってきた人のような気がしてしまう大河脳。
船から嵐の海に投げ出された剣心は島に流れ着き1人の男に拾われる。それは、かつての剣心の師匠、比古清十郎だった。「弱肉強食」の思想で明治政府の転覆を謀る志々雄真実と対峙するため、剣心は清十郎の奥義「天翔龍閃」の教えを乞う。
前作以上に戦いに次ぐ戦いに次ぐ戦い……。
個人的にアクション映画にはそれほど惹かれる方ではないのだが、これは飽きないのね。いや、実は一作目のクライマックスはちょっと飽きが来て寝そうだったんだが… この「京都大火編」と「伝説の最期編」は手に汗握りながらジックリ見てしまった。
自分がやらなければ…という思いで、命捨てる覚悟で神谷道場を出た剣心が、様々な出会いから”1人で戦っているわけではない事”と”生きる覚悟で戦わなければ勝てない事”を悟る。
人斬りの過去と向き合い自分も人も生かす事で、修羅の道を歩む志々雄を止める。
…最初に書いたように、ツッコミ所は…色々あるんですけどね…。
俳優陣の迫力に見とれている内に時間が過ぎていく映画でもある。
佐藤健@剣心は、やはり凄い。フニャフニャしていて覇気も無さそうなのに剣を持つと変わる。また、自分の腕にきちんと自信があるところに惚れる。
クライマックスの戦いでは拷問受けてる時の以蔵と同じくらい酷い顔してたし…アイドル俳優ではないよね。 こういう顔が撮れるのは大友監督だけなのかもしれないけれども。
案外出番が少なくて残念だった神木@瀬田宗次郎。イライラしながら笑うところがニノマエでした…。
そして、やはり志々雄@竜也の迫力が素晴らしい。燃えるわ。←本当に燃え……
怨念だけで生かされている感じだもん。それがシッカリ伝わる演技。素の顔は全く拝めなかったけれども俳優・藤原竜也の存在感を見せつけられたよ。長年のファンとしてこれほど幸せな事はない。
それぞれの思いを昇華するための戦い。本当の「悪」は明治政府だろと思うワケだが…そこを恨んでも仕方ない。
「それでも生きていく」な結末だった。
本当にこれで終了なんだろうか。このキャラクターたちとお別れなのは寂しい。
原作では、まだこの先もあるのよね…。
大友監督、ぜひ!!
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以下ネタバレ感想
総司に血を吐かせるのは反則でしょ。それだけで泣けてしまうじゃないか。
まぁ…正直クライマックスは、「時間だろ…」だった。
相手が剣心1人だったら志々雄が勝っていたかも知れないわけで。左之助や、渡し船に乗っていなかった斎藤一と四乃森蒼紫が現れる度に「お前、誰だよ」「誰だよ」とツッコむ志々雄に笑ってしまったよ…ホントに誰だよ、ってか、斎藤と蒼紫はどうやって来たんだよ。
15分しか時間がないから燃え尽きてしまったわけで、こっち卑怯といえば卑怯じゃん…と思いつつも、まぁ仲間がいるから強いんだってことかな、と無理やり納得。
燃えていく志々雄の哀れさにウルウルしつつも、最大のツッコミは戦いの後に待っていた…。(とりあえず、岸に戻る船に蒼紫がおとなしく乗っているのにも笑ったぜ…)
大好きな佐藤直紀さんの素晴らしい劇伴が響く中、無言でボーーっと伊藤博文たちを見つめる剣心たち……。
(私)「あれってさぁ…感動するところ?ビックリしてポカーーーンってなったってことでOK?」
(友)「えっ、感動してないでしょ。ポカーーーンじゃないの?」
(私)「やっぱりそうだよね……ポカーーーンでいいんだよね…」
↑終ってから思わず確認した。
皆殺ししようとしてたクセに「敬礼」とか…何なんだこの男。
まぁまぁ…こんな男の下で成り立っている明治政府で虚しいけれども「それでも生きていく」結末なんだな…と思った。そういう解釈でОKですよね…。
個人的には神谷薫は足手まとい過ぎて好きになれないけれども(中の人・武井咲さんは好きよ)、それでもラストにはホッコリした。剣心が幸せで平穏であれば、いいのだ、それで。
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