エクステ
監督: 園子温
出演: 栗山千明、大杉漣、佐藤めぐみ、つぐみ、佐藤未来、山本未來、光石研、山本浩司、田中哲司、蛭子能収、町本絵里、夏生ゆうな、佐久間麻由
公開: 2007年2月17日
2013年3月16日。DVD観賞。
だいぶ前に紹介して頂いたのに近所のGEOに置いてなくて、やっと巡り合えた。
とことん暗闇に落ちていくゾーーッとする系Jホラーではなくて、ギャーギャー言いながら見るハリウッド系ホラーの香りもある…。
切ない部分もあるけれども、ほとんどは何か滑稽で笑っちゃう。笑っちゃうけどゾッとする。
このアンバランスさで飽きさせない。
じっくり見たり、わわわと言ったり、失笑したりしながら見た。面白い。
これ見たら、園子温監督は、もっとホラーを作ればいいのに…と思った。
「自殺サークル」も、一応ホラーなんだろうけど… こっちの方が単純に面白い。
栗山千明さんが、あまり変わっていないので制作年を見て驚いた。もう5年以上前の映画なんだ。
園子温作品のテンションにすごく合ってると思った。その後のご出演はないみたいですが…。
とても透明感のある可愛らしい少女。マミ役の佐藤未来ちゃん。
彼女の現在の画像を検索したら、確かに時の流れを感じる…。子役の5年は大きい。
まぁ…ほぼ準主役ですよね…大杉漣さん。
ヘア~ヘア~マイヘア~♪歌いながら踊りまくる。本当に何でもやる方だ……。楽しそう。
1人の孤独な狂人が1人の孤独な少女の遺体と出会う所から、事件が始まる。
自分を捨てた世の中に対する復讐。
寂しさと恐怖を与えられた恨みは永遠に消えないという事。
見ながら、とても自分の髪の毛が気になる映画だった。
キューティクルを大切にしよう。
ここから下ネタバレ↓観てない方は観てから読んでね
虐待していたマミの母親や嫌味っぽい美容師の先輩が餌食になる所は、なかなかスッとする…。
けれども、由紀(佐藤めぐみ)は、純粋にいい子だったし…実は生きていたって結末であってほしいなぁ。
刑事さんたちも、やられちゃうし。。
臓器を奪われて、髪を奪われて。
悔しい悲しい思いをしたのだろう少女の怨念は、とても解りやすい。
だからといって無差別殺人はいかんだろ、とは思うけど、霊とは不条理なものだから仕方ないよね。
優子とマミが助かっただけでも良かったという事にしよう。
ホラーだから後味は良くないけれども、鎌倉の海のせいで清々しいラストに感じられてしまった。
ただ…最終的には髪の毛たちが消えてしまって、あの現場は一体、どう説明すればいいのかと。。
まぁ…ホラーだ。細かいことは気にしない…。
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