貞子3D
監督: 英勉
出演: 石原さとみ、瀬戸康史、山本裕典、田山涼成、高橋努、染谷将太、高良光莉、橋本愛
公開: 2012年5月12日
2012年5月16日。劇場観賞。
レビューが劇場観賞だけではなくDVDの方ももう溜まりすぎちゃっているので、「どうでもいい物からやっつけて行こう」という活動中です。
つまりは…「見に行ったよ」という記録メモ的感想で。
と言っても、劇場で観てからすでに5か月。ひどかった事以外はあまり覚えてない。
(この記事は10月22日に書いています)
何かつぶやいてるかと思って、この日のTwitterを確認してみたら、
「「貞子3D」観た…………ぷぷっ……wwwwww」
と、つぶやいていた……。何の参考にもならない。
「リング」はジャパニーズホラーの金字塔だ、と常々思っている。
今やもう、Jホラーだけではなく、アジアンホラーの王者でしょう。
「リング」が出てきてからというもの、アジア圏のホラーは長い黒髪で顔が隠れた白い服の女の霊のオンパレードである。
確かに、あのビジュアルは恐いよ。
日本人はのっぺらぼうが大嫌い。顔が見えないものほど恐ろしいものはない。
それが、テレビから出てくるあの恐怖は何度体験しても忘れられない…。
しかし、「リング」の本当の怖さは貞子のビジュアルやテレビから出てくるシーンではないのだ。
緻密に筋建てられたストーリー、だんだんと真実に辿り着く心理的圧迫感、連鎖の恐怖…。
それを理解しないで作られたリメイクや続編には本当にガッカリさせられる。
で、例外なくガッカリなこの映画。
そもそも、何でこの内容で「貞子」なのよ。
別に貞子じゃなくたって花子でもまる子でもいいじゃないか。
このドタバタした「お化け屋敷的」展開…。
パソコンからウヨウヨ出てくる貞子は、もはや恐怖でも何でもなくて苦笑しか起きないよ。
(あ、これ、ネタバレですかね。予告で散々出てたから、いっかと思って )
思わせぶりな「さあ、始めようか」のシーンは、ちっとも苦しそうに見えず、学芸会みたい……。
ごめんね、山本くんは好きなんだけど、演出がひどいからそうなっちゃうよね。
なんていうか…最近のホラーっぽいアニメにはありがちな展開だよなぁ…。
と、思った時、ちょっと本当に今後のJホラーに危機を感じた。
よく考えれば、さとみちゃんも瀬戸くんも染谷くんも…目が大きくてどちらかというと丸顔でアニメのキャラっぽい美形…。
これからのJホラーは、この映画みたいに「なんかカワイイ登場人物が一生懸命戦ってる風」で、「なんか深い意味がある風」で、「なんか余韻を残して閉めてる風」な…実は中身空っぽな作品ばかりになっていくのだろうか。
えーーー…それはJホラーのファンとしては寂しいばかりだ…。
はっ!もしかしたら、これ、
世の中がデジタル化し過ぎると人の頭も空っぽになって「リング」もこんな風に変わっちゃうのですよ……
という、すごいメッセージを含んだ名作だったのか!?
それには気付かなかったよ。ビックリだ。
……でも、もう私はこれは二度と見なくていいや。
【関連記事】
・【リング】Jホラーの金字塔
ここから下ネタバレ↓観てない方は観てから読んでね
本当に本当に、ただキャーキャー言ったり音で驚かせようとしたり、貞子をどやどやと出してくるだけの中身のない話だったなぁ……。
井戸の中からクモのようなあいつらが出てきた時点で、
おわった。。。。。。。
と、思ったわ。
いや、それよりも前から終ってたけどね…。
ラストも結局何言いたいのかよく解らない。
貞子が橋本愛になっちゃうのも…何がしたかったのか解らない…。
これが未来のジャパニーズホラーの姿だとしたら、もう日本のホラーなんか無くなってもいいわ。
さようなら、貞子。
本物の貴女の時代はもう終わりました。
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